生徒の質問無視、指導不適切 京都、中学教諭を分限免職

生徒の質問無視、指導不適切 京都、中学教諭を分限免職
京都新聞 2017/4/7(金) 22:30配信

 京都市教育委員会は7日、「指導力不足」とした市教員指導力判定委員会の判断を受け、市立中の男性教諭(54)を分限免職処分にした、と発表した。市教委は1989年以降4人を分限免職(うち1人は最高裁決定で取り消し)にしているが、判定委員会を経て行ったケースは初めて。処分は3月31日付。
 市教委によると、男性教諭は2011年ごろから定期試験の採点をする際、校内で定めた基準通りに行わなかったり、授業で生徒に質問されても無視するなどした。また授業の補助に入った同僚に「邪魔」「帰れ」などと暴言を吐いた、という。
 15年11月に判定委員会の意見を受けた市教委が「教科指導などが不適切」と認定。以降2度、指導方法などの研修を行ったが、改善が見られなかったという。
 判定委員会は、市教委の諮問機関として03年に設置され、教育学や医学、心理学などの専門家や保護者などが指導力不足かどうか判断する。これまで30人が「指導力不足」と認定されたが、改善が見られたり、自主退職したりしていた。

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