女児両親が豊田市を提訴 教諭による強制わいせつ

女児両親が豊田市を提訴 教諭による強制わいせつ
中日新聞 2017年4月7日 09時16分

 愛知県豊田市の東保見小学校で2014年に起きた教諭による女子児童への強制わいせつ事件で、被害に遭った女児=当時(9つ)=の両親が、市教委の対応に問題があったとして、市に約600万円の損害賠償を求める訴訟を、名古屋地裁岡崎支部に起こした。

 訴状などによると、同小の特別支援学級に在籍していた女児は、14年10月、担任の男性教諭(52)=強制わいせつ罪などで懲役1年8月、執行猶予3年=に、教室で衣類を脱いだ写真を撮影された。教諭は市内の前任中学校でも女子生徒の体を触るなどのトラブルを起こし直後の12年11月から病気を理由に休職。本人の復職希望を受けて13年4月に同小に配属、特別支援学級の担任に選ばれた。

 原告側は、市教委が前任校でのトラブルを把握していたにもかかわらず、再び教壇に立たせたことで事件が発生したと主張。児童の安全に配慮する義務を怠ったとしている。

 40代の父親は「自分では十分に意思表示ができない子どもたちが在籍する特別支援学級を、問題のある教諭に任せたことに納得がいかない」と市教委を批判。「二度とこのような教諭を教壇に立たせないように、これで最後であるように願う」と話している。

 豊田市教委学校教育課は「訴状が届いていないので現時点ではコメントのしようがない。届き次第、対応を考える」としている。

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