県教委、監査請求棄却求める 静岡県バスケ協基金問題
@S[アットエス] by 静岡新聞SBS 2017/4/25(火) 8:18配信
静岡県バスケットボール協会の基金問題で「1999年の女子バスケ五輪アジア予選で大会協賛金に絡む違法行為に関与していた」と会長側調査で指摘された県立高男性教諭に給与を返還させるよう静岡市葵区の男性が県教委に求めた住民監査請求の意見陳述が24日、県庁で行われた。県教委は「現時点で(男性教諭が)明確に非違行為を行ったとするだけの事実関係は確認できていない」として、請求棄却を求めた。
意見陳述で渋谷浩史教育総務課長は、4月13日と17日に実施した県教委の聞き取りに対し、男性教諭が「協会の事務担当として大会協賛金を募るために事務処理を行っただけで、集めた資金の使途など協会の意思決定に関与できる立場になかった。協会の使途不明金の行方についても関知していない」と述べたことを明らかにした。教諭の大会当時の立場については「資金開発特別委員会の副委員長を務めていたと聞いている」と述べた。
監査委員からは「(大会プログラムでは)財務委員会副委員長とされている。単なる事務担当と言えるのか」「資金開発特別委員会の名前はプログラムには無く、請求人は『架空の委員会』と言っているが、本人の言っていることは正しいのか」などの質問が出た。
一方、請求人代理人の藤森克美弁護士は意見陳述で「裏金化した全ての金は理事長や男性教諭らが管理していた。使途不明金について一切答弁しないのは自分たちの違法性を自認しているに等しい」と指摘した。