<組み体操>事故で後遺症 区と教諭が争う姿勢 東京地裁

<組み体操>事故で後遺症 区と教諭が争う姿勢 東京地裁
毎日新聞 2017/4/25(火) 18:43配信

 小学6年の時に組み体操の練習で転倒して脳脊髄(せきずい)液減少症となり、後遺症が残ったとして、東京都世田谷区の中学3年の男子生徒(14)と両親が、同区と当時の担任教諭に約2000万円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が25日、東京地裁(鈴木正弘裁判長)であり、区と教諭がともに争う姿勢を示した。

 区側は「学校側に注意義務違反があった」とする生徒側の主張を認めないとした上で、話し合いによる解決を要望した。一方の生徒側は、再発防止策についての回答と謝罪を求めた。

 弁論後に記者会見した母親の定松啓子さん(46)は「息子は保健室で休みつつ、何とか午後まで授業を受けている。(区側には)再発防止や、事故が起きた場合の子供や家族へのフォローを第一に考えてほしい」と語った。

 訴状によると、生徒は2014年4月、当時通っていた同区立小の体育館で倒立を練習した際、補助者の同級生が体を受け止められなかったため頭や背中を強打した。学校側が床にマットを敷いていなかったなど、安全措置が不十分だったなどと訴えている。【近松仁太郎】

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