教え子の論文で研究費不正受給、誠信女子大元教授を起訴

教え子の論文で研究費不正受給、誠信女子大元教授を起訴
朝鮮日報 2017/06/26 09:52

 ソウル北部地検は25日までに、教え子が書いた論文の内容を新たな研究課題であるかのように装い、学校から研究費4000万ウォン(約392万円)余りを不正受給したとして、誠信女子大(ソウル市)の元教授、K容疑者(47)を起訴した。

 調べによると、K容疑者は学校から研究費を受け取るため、教え子の修士論文に書かれた内容を新たに研究するように装った研究計画書を提出していた。自身が論文指導をして学位を取得した大学院生が提出した論文で学校側をだました格好だ。

 検察はK容疑者が実際の研究には参加していない学生を「研究員」として登録し、人件費を水増ししていた事実もつかんだ。K容疑者はこうした手口で2013年3月から20カ月にわたり、研究費4000万ウォン以上を不正受給していた。K容疑者は「研究結果」を学術誌などに自身と教え子の共同で発表していた。教え子は事実を知りながらも、K容疑者との関係があるために外部に告発できなかったとみている。

 誠信女子大はこのほど、教員懲戒委員会を開き、K容疑者を教授から解任した。K容疑者は調べに対し、「事実関係は認めるが、いけないことだとは知らなかった。学生と資金を分け合おうとした」という趣旨の供述を行っているという。

李起勲(イ・ギフン)記者

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