「信頼を揺るがす重大な事案」半年授業行わぬまま単位 長崎県立大大学院 教授を停職処分
西日本新聞 2017/9/2(土) 10:28配信
長崎県公立大学法人は1日、同県長与町の県立大大学院シーボルト校で半年間授業をせず学生に単位を与えたとして、大学院人間健康科学研究科の50代の男性教授を停職1カ月に、一緒に授業を受け持っていた男性教授2人を訓告の懲戒処分にしたと発表した。
法人によると、50代教授は2016年10月から半年間に行う予定だった後期の授業全8回を一度も行わず、履修していた大学院生5人の成績を評価して単位を認定。他の2人は教授に授業を行うよう促すにとどまった。3月末ごろ、履修していない学生が大学院側に知らせて発覚した。
50代教授は法人の調査に対し「授業への意識はあったが、日程調整が後回しになった。単位は他授業での学生の様子を参考に付けた」などと説明。法人の稲永忍理事長は「大学教育の根幹に関わる単位認定への信頼を揺るがす重大な事案で心からおわびする」と謝罪。再発防止のため教員の出欠管理システムを導入するなどして授業の実施状況を確認するという。
=2017/09/02付 西日本新聞朝刊=