「飛び降りろ」発言認める 双葉中の教諭、保護者会で謝罪
福島民友新聞 2017/9/6(水) 11:59配信
東京電力福島第1原発事故に伴い、いわき市の仮設校舎で再開している双葉中の50代の男性教諭が、担任する1年生の生徒に「2階から飛び降りなさい」と不適切な発言をした疑いがあり町教委が調査していた問題で、同校と町教委が5日、同市で調査結果を公表し、男性教諭の発言があったことを認めた。
男性教諭は2学期から学級担任から外れている。処分は今後、県教委が判断する。
会見では、校長、町教育長が調査内容を発表。町教委などによると、教諭は1学期に、提出物を出さない1人の生徒に「反省して2階から飛び降りなさい」と言ったほか、複数の生徒に挙手を求める際「飛び降りるぐらい自信のある人」などと発言した。
また保護者から「(生徒が)腹を強く押された」と指摘があった件は、男性教諭が英語の授業などで発声方法を指導するため、生徒の後ろから首に手を回して体を起こし、さらに腹部を押すことで腹筋を意識させた、と説明した。
「飛び降りろ」の発言については、冗談交じりだったとしているが、どのような意味合いだったのか、生徒の証言は一致していないとした。腹部を押された生徒は「苦しくて嫌だった」と話したという。
男性教諭は「『飛び降りろ』という発言は不適切。(腹部を押す指導も)生徒に不快感を与えてしまい、配慮を欠いた不適切な行動だった」と反省しているという。
同校と町教委は5日、同校仮設校舎で保護者会を開き、男性教諭の不適切な指導で生徒を不安にさせたとして保護者に謝罪した。男性教諭も謝罪した。