米科学誌、東大教授の不正論文1本を取り下げ

米科学誌、東大教授の不正論文1本を取り下げ
TBS系(JNN)2017/9/7(木) 4:43

 東京大学の教授が国際的な科学雑誌で発表した複数の論文に不正があった問題で、科学誌「サイエンス」に掲載された論文が取り下げされました。

 東京大学は、分子細胞生物学研究所の渡邊嘉典教授ら2人が、2008年から2015年までに科学雑誌サイエンスやネイチャーなどに発表した論文5本について、図やグラフなど16か所でねつ造や改ざんが確認されたと、先月、発表しました。

 渡邊教授によりますと、このうち「サイエンス」に掲載された論文2本について、渡邊教授からサイエンス側に「エラーが多いので正確な論文を出し直したい」などと伝え、1本は取り下げされ、もう1本については、一部を訂正することで合意したということです。取り下げられたのは、細胞分裂の異常などに関する論文でした。

 ネイチャーに掲載された2本については、渡邊教授は訂正を申し入れ、ネイチャー側の判断を待っているところだということです。(06日23:47)

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