県レスリング協会役員が補助金不正受給 神奈川
NHKニュース 2017/9月25日 20時30分
神奈川県レスリング協会の役員を務める県立高校の教諭が、領収書を偽造するなどの手口で県からの補助金730万円余りを不正に受給していたことがわかりました。
神奈川県によりますと、競技力向上のために県の体育協会から交付されている補助金について、ことし7月、「県レスリング協会の役員が不正に受給している」という匿名の投書が寄せられたということです。調査の結果、協会の役員で県立高校の62歳の教諭が、領収書を偽造して実際には払っていないのに競技の指導者への謝礼を払ったように装うなどの手口で、不正に補助金を受給していたことがわかったということです。その額は昨年度までの6年間で730万円余りに上るということです。
役員は「合宿や練習で使うテーピング用のテープや医薬品の購入に充てた」などとして、私的流用はないと説明しているということですが、領収書などは残っていないということです。
この問題はことし3月にも不正が指摘され、県の体育協会が調査していましたが、この役員が、ほかの高校の教諭7人に「謝礼を受け取ったとうその回答をしてほしい」と依頼していたため発覚しなかったということです。
県教育委員会はさらに調査を進めて役員を含む教諭8人を厳正に処分するとしています。