<山形大アカハラ自殺>助教側、指導と自殺の因果関係を否定
河北新報 2017/9/27(水) 12:56配信
山形大工学部(米沢市)の男子学生が2015年11月に自殺したのは、指導教員の助教によるアカデミックハラスメント(アカハラ)が原因だとして、遺族が大学と助教に計約1億1900万円の損害賠償を求めた訴訟の弁論準備手続きが26日、山形地裁であった。助教側は準備書面で「社会的相当性を逸脱した指導はしていない」と反論した。
原告側は、自殺の法的責任は大学と助教にあるとして提訴。助教によるアカハラと自殺の因果関係を認めた大学側設置の第三者調査委員会の報告書を証拠として提出した。
この日の手続きで助教側は、ハラスメントの存在や指導と自殺の因果関係を否定した。大学側は7月25日の第1回口頭弁論で、「(報告書の内容は)そのまま大学の判断となるものではない」と答弁している。次回の弁論準備手続きは11月17日。