“教職員との関係”で3人が自殺 文科省調査

“教職員との関係”で3人が自殺 文科省調査
TBS系(JNN) 2017/10/27(金) 15:09

 昨年度、全国の小中学校や高校などで教職員との関係で悩み、中高生3人が自殺していたことが、文部科学省の調査でわかりました。

 文部科学省が公表した昨年度の問題行動・不登校調査によりますと、全国の小・中・高校などで昨年度に自殺した児童・生徒244人のうち、3人が、教職員との関係に悩んでの自殺でした。この中には、今年3月、福井県池田町で、担任と副担任からの厳しい叱責を理由に自殺した中学2年の男子生徒(当時14)も含まれているとみられます。

 また、およそ13万人に上る不登校の児童・生徒のうち、3653人が教職員が原因でした。

 教師から叱責された翌日に中学2年生の次男が自殺した「指導死」親の会の大貫隆志さんは、「教職員による指導に原因がある場合、学校側が調査や報告をためらうケースが多く、今回の数字は氷山の一角だ」と指摘しています。

 「生徒が命を失っている場合は、先生しか情報源がない。となると、なかなか本当のことが表面化しない」(「指導死」親の会 大貫隆志さん)

 文科省は全国の教育委員会に対し、いじめだけでなく、教職員の指導が疑われる自殺が起きた場合も、外部の専門家を含めた調査委員会を立ち上げ詳細に調査することを求めています。(27日14:04)

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