<山形大パワハラ>大学側、調査へ特別委設置 来年1月にも結果

<山形大パワハラ>大学側、調査へ特別委設置 来年1月にも結果
河北新報 2017/11/16(木) 10:13配信

 山形大xEV飯豊研究センター(山形県飯豊町)の職員3人が今年3〜5月、センター長の男性教授からパワーハラスメント(パワハラ)を受けたとして相次いで退職した問題で、小山清人学長は15日の定例記者会見で「パワハラの可能性があり、確認が必要」と述べ、大学として調査する考えを示した。

 学内の規程に基づく特別対策委員会を14日付で設置。関係者の聞き取りを進め、2018年1月にも調査結果をまとめる。

 小山学長は、センター長が職員に残したとされる侮辱的な書き置きといった画像を「報道で初めて見て驚いた。センター長の筆跡なら大変なこと」と語った。

 退職した職員の1人が昨年9月に規程で定められた窓口に相談していたことについては、センター長の具体的な言動を問題にする内容ではなかったため「職場環境の改善を求める要望との認識だった」と説明。ハラスメントの相談として処理していなかったことを明らかにした。

 飯豊研究センターのパワハラ問題では、職員組合が今年5〜10月、3度にわたり、実態を把握しているかどうかを問う質問書を学長宛てに提出。大学側は「(パワハラの)存否を含め個別の事案については答えられない」などと具体的な回答を拒んでいた。

 調査が遅れたことについて、小山学長は「反省事項だ。申し訳ないと思っている」と話した。

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