元同級生と教諭、いじめ否定 大津の中2自殺訴訟
京都新聞 2017/11/28(火) 23:13配信
大津市でいじめを受けていた中学2年の男子生徒=当時(13)=が2011年10月に自殺し、遺族が元同級生3人と保護者に計3800万円の損害賠償を求めた訴訟で、大津地裁(西岡繁靖裁判長)は28日、元同級生の1人とその母親、当時の担任教諭の尋問を行った。元同級生や教諭は、いじめの認識を否定した。
元同級生の尋問は2人目。この日尋問された元同級生は大津家裁での少年審判で男子生徒に対する暴行などの非行事実が認定され、14年に保護観察処分となった。
この日の尋問ではこれら非行事実について一部は「覚えていない」と答え、残りもいじめではなかったとした。自殺については「真っ白になり、悲しかった」と振り返る一方、男子生徒に言いたいことはないかと聞かれると「ないです」と答えた。母親も「いじめとは思っていなかった」と証言した。
元担任は自殺当日の印象を問われ「家の中で何かあったのかと考え、いじめとは全く思わなかった」と語った。明るくて人懐こい性格で、おどけて周囲を和ませていたと説明。顔に落書きされた時は「笑っていた」、同級生と殴り合った時は「嫌そうな顔をしていたが、いつもと違うことはなかった」と振り返った。自殺する前月に当たる11年9月下旬頃から「表情が暗くなった」と証言。いじめの可能性をクラスの女子に指摘され、本人に確認したところ「『大丈夫』と言っていた気がする」と話した。
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大津いじめ訴訟 元同級生らへの尋問/滋賀
BBCびわ湖放送 2017/11/28(火) 20:05配信
6年前、大津市の中学2年の男子生徒が、いじめを苦に自殺したとして、遺族が元同級生らと争っている裁判で、元同級生のひとりが法廷に立ちましたが、謝罪の言葉はありませんでした。
この裁判は、2011年に、大津市の当時、中学2年の男子生徒(13)が自殺したのはいじめが原因だったとして、遺族が加害者とされる元同級生らに、約3850万円の損害賠償を求めているものです。
裁判で元同級生側は、暴行などの一部の行為については認めていますが、いじめではなかったとしていじめと自殺の因果関係を争っています。
28日は、3人の元同級生のうちの1人と、その母親、それに当時の担任教諭への尋問が行われました。この中で、元同級生の母親は、「何の事実を前提に、いじめで亡くなったと結論付けているか分からないが、この裁判で、真実が明らかになることを信じている」と話し、いじめではなかったという認識を示しました。
また、元同級生本人は、いじめに対する認識については答えず、「男子生徒に対して何か言いたいことはないか」という生徒の父親からの問いに対しても、「ないです」と答えるにとどまりした。
次回の裁判は来月14日で、別の元同級生と、その保護者の尋問が予定されています。
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元同級生「嫌がっていると思ったことはない」 大津いじめ訴訟
MBSニュース 2017/11/28(火) 19:13配信
6年前、滋賀県大津市でいじめを受けていた中学2年の男子生徒が自殺し遺族が同級生らに損害賠償を求めている裁判で、被告である同級生は「嫌がっていると思ったことはない」と述べました。
自殺した男子生徒の遺族は、大津市や同級生3人を相手に7700万円の損害賠償を求めて提訴。市とは和解が成立しましたが、同級生らは「いじめはなかった」と主張しています。28日の弁論では被告である同級生が法廷に立ち、蜂の死骸を被害者の口に入れようとしたことなどについて「嫌がっていると思ったことはない」と述べました。
また男子生徒の父親が「息子に伝えたいことは」と尋ねると、「なにもないです」と答え、謝罪の言葉はありませんでした。当時の担任教諭の男性も法廷に立ちましたが、男子生徒が友人関係で悩んでいるとは一度も思わなかったと話しました。
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