センター試験監督で居眠り=教授を訓告処分―阪大
時事通信 2018/1/15(月) 23:03配信
大阪大学は15日、大学入試センター試験の監督中に居眠りをしたとして、40代の大学院高等司法研究科教授を訓告処分にしたと発表した。
教授は「申し訳ない」と話したという。監督責任で試験会場の責任者の教授ら3人も厳重注意などにした。
阪大によると、教授が居眠りをしたのはセンター試験1日目の13日に行われた国語の試験。豊中キャンパス(大阪府豊中市)で教授は、他の教員らと監督者を務め、教室の前方に座っていた。試験は午後1時から同2時20分まで行われ、教授はいびきを数回かいた。
試験後に受験生の1人から「監督者がいびきをしていた」と指摘があったほか、翌日に「子どもが気になって実力を出せなかった」など2件の苦情が寄せられたという。
阪大は13日に大学入試センターに報告した。阪大は、教授のいびきについて「影響は生活騒音の範囲内」と判断し、再試験は行わないという。
西尾章治郎学長の話 心よりおわびする。本学教員としての自覚と責任感に欠けるもので、誠に遺憾である。
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入試ミスの次は居眠り、阪大に文科相苦言 「大変遺憾」
朝日新聞デジタル 2018/1/16(火) 12:40配信
林芳正文部科学相は16日の記者会見で、大学入試センター試験で試験監督だった大阪大教授がいびきをかいたことについて「(阪大の)昨年の入試にミスがあって再発防止に向けた取り組みを実施しているなか、今回の事案が発生したのは大変遺憾だ。緊張感をもって入試業務に取り組むよう、厳しく指導をした」と述べた。
阪大によると教授は13日の試験監督の際、いびきをともなう数秒間の居眠りを数回繰り返し、訓告処分とされた。昨年の入試ミスで本来合格の30人を不合格としていたことを受け、総長、理事らの役員報酬の自主返納などの対応を発表した直後だった。