iPS研の特定拠点助教、論文に捏造や改ざん

iPS研の特定拠点助教、論文に捏造や改ざん
読売新聞 2018/1/22(月) 18:38配信

 京都大は22日、同大iPS細胞研究所に所属する山水(やまみず)康平・特定拠点助教(36)(幹細胞生物学)が昨年2月に米科学誌に発表したiPS細胞(人工多能性幹細胞)に関する研究論文で、グラフ12個のうち11個に捏造(ねつぞう)や改ざんの不正行為があったと発表した。

 山水助教は「論文の見栄えを良くしたかった」と不正を認めているという。京大は既に科学誌の出版社に対し、論文の取り下げを申請している。

 同研究所は、iPS細胞を開発した山中伸弥教授が所長を務める国内有数のiPS細胞研究拠点。同研究所での研究不正の発覚は初めてで、京大は山中所長も含めて処分を検討する。

 京大によると、不正が行われたのは、脳に異物が入り込むのを防ぐ血液脳関門をiPS細胞を使って再現しようとした研究。論文は米科学誌「ステム・セル・リポーツ」に掲載された。

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