生徒の自殺対応で教職員4人処分(新潟)

生徒の自殺対応で教職員4人処分
県教委
新潟日報 2018/01/26 11:08

 県教育委員会は25日、2015年2月に中越地方の高校2年の男子生徒が自殺したことに関し、学校としての組織的な対応が不十分だったなどとして、当時の教頭や担任の教諭ら4人を文書や口頭での訓戒処分にすると決めた。県教委が生徒の自殺に関して教職員の処分を決めたのは初めて。

 当時の教頭だった上越地方の高校の50代男性教頭は、校長への報告が不十分だったなどとして文書訓戒。当時当該校にいた中越地方の高校の50代男性教諭と40代男性教諭は、家庭との連携が不十分だったなどとして文書訓戒、中越地方の高校の50代女性養護教諭は口頭訓戒とした。既に退職した当時の校長は、戒告の懲戒処分相当とした。

 男子生徒の自殺を巡っては、県教委の第三者委員会が17年8月に調査報告書を公表し、学校対応の問題点を指摘していた。自殺から3年近く経ての処分について、県教委高校教育課は「生徒の自殺に関しての処分は過去に例がなく、処分の程度などの検討に時間を要した」と説明している。

 このほか、を問い、当時県教委義務教育課長だった上越地方の小学校の50代男性校長を戒告の懲戒処分とした。

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