公民教諭が無免許で地理授業…県教委の許可なし
読売新聞 2018年02月23日 17時33分
静岡県沼津市東熊堂の私立飛龍高校で、公民の教員免許を持つ教諭が、昨年4月から普通科2年生2クラスで地理の授業を担当していたことが22日、わかった。
対象になった生徒は単位認定に必要な授業時間が足りず、同校は春休みに補習授業を行う方針にしている。
学校側は、公民の教員免許があれば、地理を教えても問題ないとの認識だったという。
都道府県の教育委員会の許可を得れば、教諭が免許を持たない教科を教えられる「免許外教科担任」の制度があり、文部科学省によると、公民の教諭が地理や歴史を教えることも多い。だが、飛龍高では県教委の許可を得ていなかった。
今年1月、県教委が各校に、制度利用時は早めに届け出るよう呼びかけたことで、気付いたという。現在は地理歴史の免許を持つ教諭が教えている。
同校の井出啓之校長は、読売新聞の取材に対して「確認不足で、生徒たちや保護者に迷惑をかけて申し訳ない。免許外の先生が教えているケースはほかにはない」と話した。