<茨城中3自殺>担任の女性教諭が保護者会を欠席
毎日新聞 2018/3/24(土) 21:29配信
茨城県取手市で2015年11月、市立中学3年の中島菜保子さん(当時15歳)がいじめを苦にする書き込みを日記に残して自殺した問題で、市教育委員会は24日夜、同学年だった元生徒の保護者会を同市役所藤代庁舎で開いた。
菜保子さんの両親のほか、元生徒や保護者ら約130人が参加。市教委側は矢作進教育長のほか当時の校長や教頭らが出席したが、担任の女性教諭は体調不良を理由に欠席。両親や一部保護者が「なぜ担任が来ないのか。事前の話と違う」と詰め寄った。
その後、矢作教育長は「自殺にもかかわらず、重大事態として主体的に調査を進められなかった。深く反省している」とこれまでの対応について謝罪し、市教委側が経緯を説明。一部保護者から「恣意的(しいてき)にいじめがないとしたのではないか」などと質問が上がり、質疑応答が始まった。
今回の保護者会は、県の第三者調査委員会が元生徒らから聞き取るのを受け、市教委が当初自殺を隠して調査し、「いじめはなかった」と結論付けた不適切な対応を謝罪する目的で開催した。当初は冒頭のみ報道陣に公開する予定だったが、一部のやりとりは公開された。【安味伸一、加藤栄】