有罪判決の男性教諭を懲戒免職 知人男性の首や背中を刺す
河北新報 2018/3/24(土) 13:15配信
秋田県教委は23日、知人男性にけがをさせたとして有罪判決を受けた秋田市旭北小の京極努教諭(50)=秋田市牛島西3丁目=を懲戒免職処分に、管理監督責任を果たさなかったとして同校の50代男性校長を戒告処分にした。県教委によると、同僚の女性教諭と業務上のトラブルを抱えていた京極氏は昨年12月23日未明、市内の女性教諭宅の敷地内にあった乗用車の助手席ドアに棒やすりで傷を付けたほか、止めようとした女性教諭の夫の首や背中を刺すなどして約1カ月半のけがをさせた。秋田地裁から今月14日、傷害罪などで懲役2年、保護観察付き執行猶予3年の判決を受けた。
顔見知りの40代男性に重傷を負わせたなどとして、傷害と器物損壊の罪に問われた秋田市牛島、旭川小学校教諭京極努被告(50)の判決公判が14日、秋田地裁であり、三浦隆昭裁判官は懲役2年(求刑同)、保護観察付き執行猶予3年の有罪判決を言い渡した。
判決理由で三浦裁判官は「男性の妻へのストーカー行為で警察から警告を受けていたにもかかわらず、一方的に怒りを募らせ、陰湿な犯行に及んだ。被害者のけがの程度も重い」と指摘。一方で「示談が成立し、被害者が厳罰を望んでいない」などとして刑の執行を猶予するとした。
判決によると、京極被告は昨年12月23日午前4時20分ごろ、同市の路上で男性を転倒させ、棒状のもので背中や首などを複数回刺し、左手骨折などの重傷を負わせたほか、男性の妻が所有する乗用車のドアに棒状のもので傷を付けたとされる。