女生徒の顔殴り髪つかむ、部活コーチが再三体罰
読売新聞 2018/4/16(月) 7:23配信
岐阜県下呂市の県立益田清風高校で2014年、非常勤講師として女子ハンドボール部のコーチをしていた60歳代の男性が部員に体罰や暴言を繰り返し、依願退職していたことが、県教育委員会などへの取材でわかった。
県教委はこの事実を公表していなかった。県教委には、男性が退職後も学校外の施設で指導を続け体罰を行っていたとの情報が寄せられており、県教委は「事実関係を確認した上で必要な対応を取りたい」としている。
県教委などによると、男性は長年、同校の教諭として女子ハンドボール部を指導。12年に定年退職した後も非常勤講師として指導を続け、複数の部員に対し、「練習で手を抜いた」などとして、顔面を殴ったり髪の毛をつかんで振り回したりするなどの体罰を日常的に繰り返した。足を蹴られて負傷した部員もいたという。
——-
高校部活コーチが体罰 「退職後も繰り返す」との情報
朝日新聞デジタル 2018/4/16(月) 12:59配信
岐阜県下呂市の県立益田清風高校の女子ハンドボール部で2014年、非常勤講師の60代の男性コーチが部員に体罰をして、依願退職していたことが16日にわかった。また、退職後も同部を指導して体罰を繰り返しているという情報が岐阜県教育委員会に提供されており、詳しく調べている。
県教委によると、男性は12年に教諭として定年退職するまで同部を指導してきた。
その後も非常勤講師として指導を続け、14年5月、同校の別の教諭が男性の体罰を目撃。男性は部員3人に対してひざ下を蹴る暴行を加え、うち一人が肉離れのけがを負ったという。学校側は部員の保護者を対象にした説明会で謝罪し、男性も体罰を認めて依願退職した。
県教委は体罰の発覚当時、「懲戒処分でなく、公表の対象ではない」として発表していなかった。当時の対応について「問題がなかったか検証する」としている。
また、昨年度までに同校の教諭から「男性が非常勤講師を依願退職した後も学校外で指導し、体罰をしている」という情報が県教委にあったという。県教委は「関係者に聴き取りをしている段階で、事実関係は調査中」としている。
同校は05年に二つの県立高校が統合して開校。女子ハンドボール部は00年、全国高校総体で8強入りした。
——–
知らないおじさん勝手に…学校、体罰コーチ黙認
読売新聞 2018年04月16日 21時27分
「体罰はずっと当たり前のように行われていた」――。
岐阜県立益田清風高校(同県下呂市)の女子ハンドボール部では、体罰で退職した非常勤講師が、一般人としてなお指導を続けていたと、学校関係者が証言した。有効な手を打てなかった県教委や学校に、教育関係者からは疑問の声も上がっている。
同校の関係者によると、元コーチの男性は2014年、体罰が発覚して非常勤講師を退職した際、学校側から指導を禁止されたが、それを無視して学校外の練習場で行われる部活動に参加していたという。
体罰を目撃した別の同校関係者は「体罰はずっと当たり前のように行われてきたが、(元コーチは)実績もあり、怖くて誰も何も言えなかった」と打ち明けた。一部の教諭が男性の退職後の行動に疑問を呈することもあったというが、学校側は「(教諭や講師でなく)知らないおじさんが勝手に来ているのだから問題がない」と黙認していたという。
県教委は、男性が懲戒などの処分を受けなかった経緯について「調査中」としているが、文部科学省の調査(16年度)によると、県の処分基準は、体罰でけがを負わせた場合などとされている。一方で、約半数の都道府県は、体罰行為があった時点で処分の対象となる。
また、体罰で懲戒処分や、それより軽い訓告などの処分を受けた県内の公立学校の教職員は13年度で10人、14年度で5人、15、16年度で1人と減少傾向にあるが、処分を受ける前に依願退職した今回のようなケースは計上されていない。
県内のある高校教諭は「問題になっていないだけで、見聞きしている体罰は他にもたくさんある。県教委は体罰防止の対策を強化する必要があるのではないか」と話している。
人様の子供たちを預かっているという認識がこいつらにはあるのか!