京大教授、カラ出張繰り返し285万円不正受給
読売新聞 2018/4/24(火) 19:59配信
京都大は24日、カラ出張を繰り返すなどして約285万円を不正受給したとして、同大学経済研究所元所長の岡田章教授(64)を停職1か月の懲戒処分にしたと発表した。
発表によると、岡田教授は2015年10月に一橋大から同研究所に着任。16年1月〜17年7月、実際には出張していないのに計24回、関東地方に行ったとして約85万円を受け取っていた。
また赴任直後は住居を東京の自宅から京都府内に移していたが、15年12月には、病気治療のため東京の自宅に戻ったにもかかわらず、大学に住居変更を届け出ず、16年1月〜18年1月の単身赴任手当と住居手当計約200万円を不正受給した。
岡田教授は授業を担当しておらず、会議などで大学に来ていた。昨年、大学に情報提供があり、発覚した。
岡田教授はゲーム理論が専門で14年6月から約1年間、日本経済学会長を務めた。「深く反省している」と大学に話し、全額を返還する意向を示しているという。京大は「再発防止に全力を挙げる」としている。