<仙台中2自殺>発生から1年 市長「真相解明速やかに」
河北新報 2018/4/25(水) 11:25配信
郡和子仙台市長は24日の定例記者会見で、青葉区折立中2年の男子生徒が教諭から体罰を受けた上、いじめを訴えて自殺してから26日で1年がたつことに関し「(市教委の第三者機関の)調査に時間を要している。速やかに真相を明らかにして、再発防止につなげてほしい」と求めた。
第三者機関のいじめ問題専門委員会の調査を巡っては教職員への聞き取りがずれこんでいる。「真相を明らかにすることが亡くなった生徒を悼むことにつながる。一日も早い調査終了を望む」と述べた。
市教委と市の体罰に関する全校アンケートで、教員による体罰・不適切指導が計287件に上ったことに対し「大変重く受け止めており、遺憾だ。児童生徒、保護者に心からおわび申し上げる」と陳謝した。
アンケート後にも、新たに6件の体罰・不適切指導が発覚した。郡市長は「なぜ体罰につながったのか、しっかり検証してもらいたい。現場の教員が多様なケースに対応できるよう研修に重点的に取り組むことが必要だ」と述べた。
羽生結弦選手が22日の五輪連覇の祝賀パレード後の記者会見で「(練習)施設が整わなければいけないという現実も感じた」と述べたことについて、民間のアイスリンクを挙げながら「いろいろと整理していく必要がある」と語った。