公立校 いじめ認知2388件 県内16年度 高校ではネット関連目立つ
愛媛新聞ONLINE 2018/5/12(土) 16:50配信
愛媛県いじめ問題対策本部の本年度会合が11日、県庁であった。県教育委員会は2016年度の県内の公立の小中学校、高校、特別支援学校のいじめ認知件数は計2388件と報告。大学教授らが務める県いじめ対策アドバイザーと現状や取り組みについて意見交換した。
県教委によると、認知件数は全国的には増加傾向だが、県内では15年度比で223件減り、ほぼ横ばいの状況。態様別では、冷やかしや悪口など言葉によるものが全年代で最も多く、高校ではパソコンや携帯電話での誹謗(ひぼう)中傷などネット関連の割合が15.8%と中学と比べ倍増した。
県教委は、いじめを認知した学校が全体の55%である点について「ささいな事案でもより積極的にいじめと認知していく」と説明。電話などで受け付ける「いじめ相談ダイヤル24」では相談総数304件の約3割がいじめで、特に夜間の件数が多いと紹介した。
学校での重大ないじめの判明時に教員と保護者の間に立ち、適切な対応方法などを助言する弁護士を派遣する県教委の「スクールロイヤー活用事業」が本年度から始まったことにも触れ、愛媛弁護士会の弁護士1人に委任したことなどを報告した。