広島・福山の中2いじめ「報告を失念」 校長が会見、保護者は警察に相談

広島・福山の中2いじめ「報告を失念」 校長が会見、保護者は警察に相談
山陽新聞デジタル 2018/5/21(月) 20:44配信

 広島県福山市の市立中学校で2年生の男子生徒が同級生のいじめにより手首を骨折するなど大けがを負い、学校が市教委への報告を約1カ月怠っていた問題で21日、学校が記者会見を開き、校長が「報告しなければいけないことは理解していたが、失念してしまっていた」と説明した。市教委は今後、失念に至る理由など詳しい事情を聴く。

 校長は同日、被害を受けた生徒の保護者が警察へ被害相談をしていることも明らかにした。

 校長によると、同校ではこの日午前、全校集会を開き、校長が生徒に概要を報告した。「暴力行為は許されない。けがをした男子生徒が今後安心して学校生活を送れるようにしてほしい」と話したという。

 また同日、全生徒を対象にいじめに関するアンケートを実施。2年生には、いじめの現場を実際に見たことがあるかも質問した。25日までに教諭が全生徒と面談して同様の内容を聞き取り、市教委に報告する。

 同校は21日夜には全校生徒の保護者を対象にした説明会を開き、経緯などを説明した。

 同校などによると、被害生徒は4月16日、校内で同級生に追い掛けられ廊下の壁に突き飛ばされたり、うつぶせ状態で肩を引っ張られたりした。同17日、保護者から一部が骨折していることの連絡を受けたが市教委に知らせなかった。男子生徒は同級生について「小学校のころから嫌な思いをしていた」「きれたら何をするかわからない」といった趣旨の話をしているという。

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