京大で研究費566万円不正使用 薬学研究科の元特定教授

京大で研究費566万円不正使用 薬学研究科の元特定教授
京都新聞 2018/6/22(金) 23:29配信

 京都大は22日、薬学研究科の元特定教授が、不要な物品購入などで研究費計約566万円を不正使用していた、と発表した。
 京大によると、元特定教授は在任中の2012〜17年、研究に不要なカメラやテレビ、録画機器など108件、計約487万円を購入。研究会やシンポジウムなどの際、前日や翌日に他の要件があると偽り、宿泊費や日当を4件、計9万2千円を不正受領するなどした。
 元特定教授は17年3月に任期満了で退職し、同年8月に死亡した。同年2月、教員が大学に通報して発覚。不正分は全額、遺族が5月下旬に返金したという。
 また京大は同日、実験機器の納入を巡り業者から計約934万円相当の謝礼を受けたとして16年に収賄罪で実刑が確定した同研究科の辻本豪三元教授について、研究費の不正経理の総額は計約9430万円だったと発表した。
 辻本元教授は03〜12年、研究室の消耗品の架空請求を業者に行わせ、不正な「預け金」をつくったという。刑事裁判が終わり、返還された押収資料などを調査した。

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