神戸・中3自殺 市教委が外部有識者による委員会設置へ

神戸・中3自殺 市教委が外部有識者による委員会設置へ
神戸新聞NEXT 2018/6/27(水) 22:00配信

 神戸市垂水区の市立中学3年の女子生徒が自殺し、同級生らの聞き取りメモが隠蔽された問題を受け、市教育委員会の臨時会が27日、開かれた。再発防止策の策定に向け有識者による外部委員会を立ち上げ、市教委事務局の組織改革を進める方針を固めた。今後、外部委員会の人選を進める。

 臨時会には、長田淳教育長と5人の教育委員が出席。市教委によると、隠蔽問題には、前校長に指示した首席指導主事に仕事が集中するなど縦割りの組織体制や、行政職と教育職のコミュニケーション不足などの組織風土が影響していると受け止められており、外部の視点も踏まえ再発防止を考えることで一致した。

 市教委内の指揮命令系統や事務分担など、あるべき組織体制について、危機管理の専門家や民間の知見を活用しながら再発防止策をまとめるという。

 さらに、今回の問題とは別に教員の逮捕事案など不祥事も相次いでおり、同じ委員会で背景や要因を議論し、法令順守の徹底を図る案も話し合われた。

 参加した委員からは「われわれがメモの問題を知ったのは今年4月。進行中の問題も速やかに報告できる態勢にしてほしい」との要望のほか、「教育委員会の会議の内容や取り組みなどを日常的に広く市民に広報するべき」という意見もあった。(井上 駿)

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