「80周走れ」中2熱中症 緊急の校長会議
MBSニュース 2018/7/16(月) 19:14配信
滋賀県大津市の中学校で、男子生徒が部活動中に顧問から「校舎の周りを80周走れ」と指示され、熱中症で搬送されたことを受け、大津市教育委員会は小中学校の校長を集めた緊急会議を開き、体罰防止の徹底を求めました。
大津市教委によりますと、今月12日午後、市立南郷中学校で2年の男子生徒(14)が、ソフトテニス部の練習中に「ミスが目立つ」として、顧問の男性教諭(31)から校舎の周り80周、約18キロを走るよう指示されました。生徒は9周目に学校の敷地内で倒れ、搬送先の病院で熱中症と診断されましたが、夜には回復し、帰宅したということです。市教委は「体罰の範囲を超える許されない行為」と認め、学校側も生徒と保護者に謝罪しました。
これを受け、大津市教委は16日、市内の全小中学校の校長54人を集めた緊急の会議を開きました。
「まさしく非常事態であります。部活動指導の在り方について根本的に見直す必要がある」(大津市教委・舩見順教育長)
会議では、部活動を含む教育現場での指導のあり方や熱中症予防について改めて確認するなど、再発防止の徹底を校長らに求めたということです。