「下着は白」セクハラ校則指導の理不尽さ

今回の調査で、もっとも多くの声が寄せられ、また多くの反響があったのが、「下着チェック」の増加だった。具体的な事例を聞くと、「なぜそんなことを?」と思うような人が少なくないはずだ。しかし同様のケースは、特定地域に偏っているというわけではなく、全国で見られるものだった。このことをはじめ、指導自体がセクハラとなっている事例を取り上げる。
仮に会社で、上司が服務規定を守っているかどうかといったような理由で、人前でスカートをめくりあげたらどうなるか。大きな問題となるはずだ。ところが学校では、それが許されるかのような空気が出来上がっている。校則は絶対であり、子どもは人権をもつ対等な市民として認められていないかのようだ。
社会に出るためには、身を守る手段を身につけることが必要だ。理不尽なものに、自分に暴力をあびせるものに対して、ノーと感じられることを教育することも大事なのだ。しかし学校では、「社会には理不尽なことがたくさんあるのだから、理不尽さに耐える訓練をしよう」として、無意味に厳しいルールを敷いている。セクハラ的指導もその一環となっているが、これでは社会からセクハラを減らす流れに逆行している。

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