埼玉県内の教職員、また不祥事 遠い信頼回復 根絶策も…わいせつで22歳免職

埼玉県内の教職員、また不祥事 遠い信頼回復 根絶策も…わいせつで22歳免職
産経新聞 2018/8/30(木) 7:55配信

 県教育委員会は29日、未成年と知りながら少女(16)にわいせつな行為をしたとして、川越市立南古谷小学校の上田翼教諭(22)を免職にするなど懲戒処分2件を発表した。県教委は7月、不祥事を根絶するため「アクションプログラム」を策定したが、教育行政への不信感は膨らむばかりだ。

 上田教諭は7月4〜6日、ツイッターを通じて知り合った少女と川越市内のホテルに泊まり、複数回にわたりキスをしたり、胸を触ったりした。県教委の事情聴取に対し「いけないことだという自覚に欠けていた。自分の欲求が勝ってしまった」などと話しているという。

 今年度に入り県教委が決めた懲戒処分は29日の処分を入れて5件。うち4件がわいせつ事案だ。

 さいたま市内の小学校に通う子供をもつ30代の女性は「(不祥事を起こす教職員は)一部なのだろうが、正直言って信頼できない」と憤る。

 教職員の懲戒処分件数も平成27年度に急増。県教委は「(急増は)認識しているが、その原因がはっきりつかめていない」と頭を抱える。

 危機感を抱く県教委は24日、県内の市町村教委の教育長を集めて臨時の会議を開き、研修の充実などを盛り込んだ「アクションプログラム」の周知を徹底した。小松弥生教育長は会議で「研修をしても『自分には関係ない』と思っているのではないか」と意識改革を求めた。9月4日には県立高校の校長らを集めて不祥事をなくすよう念を押す。

 小松教育長は29日の懲戒処分を受けて「信頼回復のため市町村教育委員会、学校と一体となって不祥事防止に全力を尽くす」とのコメントを出したが、信頼回復への道のりは険しい。(大楽和範)

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「家出少女」ツイッターで検索、知り合った少女にわいせつな行為 県教委、小学校の教諭を懲戒処分
埼玉新聞 2018/8/29(水) 22:51配信

 埼玉県教育委員会は29日、ツイッターを通じて知り合った少女(16)が未成年と知りながらホテルでわいせつな行為をしたとして、川越市の小学校教諭(22)を同日付で懲戒免職処分にしたと発表した。

 小中学校人事課によると、教諭は7月4、5日の勤務後、ツイッターで「家出少女」と検索し知り合った少女と川越市内のホテルに2泊し、複数回キスや胸を触るなどした。翌6日は欠勤し、ホテルに夜まで滞在。午後11時すぎ、2人でホテルから車で買い物に出た帰りに信号を無視し、川越署で事情聴取される中で発覚した。今月20日、県青少年健全育成条例違反の疑いで書類送検された。

 教諭は今年4月から同校に臨時的任用職員として勤務し、算数を担当していた。県教委の調べに「多少良くないことだと頭にはあったが、欲求の方が勝ってしまった」と話しているという。

 ほかに県教委は、加須市の公立中学校の女性教諭(50)が昨年10月16日、自家用車で退勤中にミニバイクの男性(25)をはね、約3カ月のけがを負わせたとして、戒告の懲戒処分にした。

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