不祥事根絶へ「あらゆる手だて」 和歌山県教委が臨時教育長会議
紀伊民報 2018/11/20(火) 16:46配信
和歌山県教育委員会は19日、白浜町内のホテルで、県内市町村の教育長を集めた臨時会議を開いた。教職員による不祥事が相次いでいるためで、県教委の宮下和己教育長は「信頼の回復には長い時間と労力がかかるが、不祥事の根絶に向けて一丸となって取り組むことが大切。あらゆる手だてを講じたい」などと述べ、協力を求めた。
本年度は、教職員による、などが発覚。他にも白浜第一小学校の男性教諭が飲酒運転で摘発されるなど、不祥事が相次いでいる。懲戒処分を受けたのは8人で、昨年度の3人、一昨年度の1人を大きく上回っている。
宮下教育長は「危機的な状況と言わざるを得ない。信頼は日々の努力の積み重ねによってつくり出されるが、それを失うのは一瞬だ」と話し、教育委員が文言を精査したという「緊急メッセージ」を「教職員の一人一人の心に届けたい」と呼び掛けた。
メッセージは、普段の言動や日常生活などを見つめ直すよう求める内容。保護者や地域から信頼される教職員として高い倫理観を持つようにと訴えている。
県教委の小滝正孝・学校教育局長は、相談窓口の設置や服務規律研修の充実など不祥事の防止に向けた取り組みを説明。採用から10年未満や年齢の若い教職員に不祥事が多い傾向にあるとして「私的なことも含めて悩み事がないかを聞く機会を設けてほしい」などと求めた。