市教委の対応遅れに批判 八王子いじめ自殺で市議会

市教委の対応遅れに批判 八王子いじめ自殺で市議会
TOKYO MX 2018/11/19(月) 22:07配信

 東京・八王子市で中学2年の女子生徒がいじめを受けて自殺した問題を巡って、11月19日に開かれた市議会で、教育委員会の対応について議員から批判が相次ぎました。

 市議会の委員会では、中学2年の永石陽菜さんが学校でいじめを受けて自殺した問題について質疑応答が行われました。冒頭、八王子市教委の安間英潮教育長は「このような事態になってしまったこと、深くおわび申し上げます」と謝罪しました。

 永石さんは2017年の8月にSNS上で上級生とトラブルになり、その後、不登校となって別の中学校への転校を余儀なくされました。しかし、学校側はトラブルは解決したとして、自殺後に両親から相談があるまでいじめという認識をせず、市の教育委員会もいじめの実態調査をしていませんでした。

 19日の議会では、委員から市の対応の遅れについて批判が相次ぎました。美濃部弥生市議は「(両親が)SNS上でのいじめが原因で自殺に至ったと訴えられたが、この時点で第三者委員会は立ち上げられなかったのか?」、浜中賢司市議は「不登校の時も止められたかもしれない。最初の事態も止められたかもしれない。そこを議論すべき」などと発言しました。

 八王子市教育委員会は11月中に調査委員会を設置するとしていますが、永石さんの父親は「まだ委員の選任さえできていないと聞いている。やるやると言ってやれていない。早く調査委員会を設置してほしい」と話しています。

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