中国政府「事実なら研究者を処分」 ゲノム編集双子女児
Fuji News Network 2018/11/28(水) 12:17配信
遺伝子情報を書き換えるゲノム編集技術で、双子の赤ちゃんが誕生したと主張する中国の研究者について、中国政府は「事実なら処分する」との考えを示した。
この問題は、南方科技大学の賀建奎副教授が、エイズウイルスに感染しないよう、ヒトの受精卵のゲノム編集を行い、双子の女児が誕生したと発表したもの。
中国メディアによると、中国科学技術省などは、「事実なら法律に基づき、賀副教授を処分する」と明らかにした。
今回の研究について、日本の専門家からも批判の声が上がっている。
北海道大学・石井哲也教授は、「(賀副教授は何を考えている?)一番は功名心だと思う」、「(研究が)虚偽であっても問題だと思うし、本当であれば由々しき事態」などと話した。
賀副教授は28日、香港で開かれている国際会議で研究内容を発表するとみられ、真偽も含めて注目されている。
——-
「ゲノム編集双子」主張の学者を中国の大学が軟禁か 香港紙報じる
毎日新聞 2018/12/3(月) 17:59配信
【台北・福岡静哉】中国の研究者がゲノム編集技術を使ってヒトの受精卵の遺伝子を改変し、双子が生まれたと主張している問題で、香港紙「蘋果日報」(電子版)は、この研究者が大学当局によって軟禁された状態にあると報じた。
研究者は、南方科技大(広東省深セン)の賀建奎(がけんけい)副教授。1日付の同紙の報道によると、賀氏は11月28日に香港で研究成果について講演した後、南方科技大の学長に約6時間にわたり事情を聴かれた。その後、深センに連れ戻され、大学当局によって軟禁されているという。
賀氏の父親は同紙に対し、「なぜこんなことになったのか分からない」と話した。湖南省の貧しい農家に生まれた賀氏は幼少期から優秀で、将来は「中国のアインシュタイン」と呼ばれるような学者を目指していたという。