第三者委「暴言の事実はあった」 女子生徒の自殺問題で中間報告
RKK熊本放送 2018/12/20(木) 19:51配信
県北の高校に通う女子生徒が自殺した問題について、第三者委員会は教室でクラスメイトが発した暴言などについて、事実と認定する中間報告をまとめました。今後これらが、自殺に結びついたかどうか審議を進めます。
「『死ねばいい』『よく学校これるね』『視界から消えてほしい』こういう発言があった確認が取れている」(県いじめ防止対策審議会岩永靖会長)
ことし5月、県北の公立高校3年の女子生徒が、いじめをうかがわせる内容の遺書を残し自殺しました。
第三者委員会は、生徒や教職員へのアンケートや、聞き取り調査をした結果、自殺の前日から当日までの間に女子生徒が映っている動画がSNSにアップされたことや、授業中に他の生徒が「死ねばいい」「よく学校来れるね」等の発言があったと認定しました。
こうした発言が授業中にあったにもかかわらず、先生は板書をしていて私語を慎むよう注意していませんでした。
委員会は20日、これらの内容を中間報告として宮尾教育長に手渡しました。
「遺族は何があったか知りたいというのが一番だと思う。いろんな角度から確認頂いて審議会を通して精査して最終報告をいただくのかなと思う」(宮尾千加子県教育長)
同じく報告を受けた女子生徒の母親は、生前娘が大切にしていたぬいぐるみを抱いて会見に応じました。
「(調査が)いい方向には進んでいるのかなと思います。」母親は報告書の内容について理解を示しながらも『死ねばいい』という言葉の重さについてこう話しました。娘は遺書で『死ねばいい』と言われたから死にますと書いているのでこの言葉は彼女にとっては重かったのだろうなと。最終報告までに娘がどんな思いで追い詰められたのかを知りたい」(女子生徒の母親)
委員会では、これらの事実が自殺に結びついたかどうか審議を進め、今年度末までに教育長に答申する予定です。