組み体操事故3割減少 18年度、兵庫県内の公立小中校

組み体操事故3割減少 18年度、兵庫県内の公立小中校
神戸新聞NEXT 2019/1/8(火) 7:37配信

 兵庫県教育委員会は7日、神戸を除く県内の公立小中学校で、2018年度に実施された運動会・体育大会(練習を含む)の組み体操で、計285件(うち重傷16件)の事故があったと発表した。一方、神戸市教育委員会によると、同市立小中学校の事故は81件(同30件)だった。合わせると、県内では17年度から件数は3割以上減り、重傷も6割程度になった。

 大阪経済大の西山豊教授(数学)の調査では、神戸市分を含む17年度の兵庫県の組み体操事故は3年連続で全国最多に上っている。

 重傷事故は骨折やねんざなどで、市町別では伊丹市=3件▽姫路、加古川、西宮、川西市=2件▽尼崎、宍粟、丹波、たつの市、多可町=1件−だった。種目別では電柱やサボテンでの骨折が目立ち、ピラミッドは1件、タワーも3件あった。

 安全のため日本スポーツ振興センターは、タワーは小中とも3段以内、ピラミッドは小学校3段、中学校で4段以内という基準を示すが、県教委によると、タワーは小中とも5段、ピラミッドは小学校で7段、中学校で9段を実施している学校があるという。担当者は「大型の組み体操にこだわる学校に、安全指導を徹底する」としている。

 神戸市教委によると、市立小中の事故件数は小学校54件(前年度77件)中学校27件(同40件)。うち、重傷事故は小学校22件(同27件)、中学校8件(同11件)。完成後に技を崩す際にけがが多かったという。(井上 駿)

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