上司とのトラブルも影響、教頭自殺で労災認定

上司とのトラブルも影響、教頭自殺で労災認定
読売新聞 2019/2/1(金) 11:45配信

 私立大阪緑涼(りょくりょう)高校(大阪府藤井寺市)で昨年3月、男性教頭(53)が自殺したのは長時間労働などが原因だとして、羽曳野労働基準監督署が労災認定したことがわかった。1月25日付。

 遺族側代理人の松丸正弁護士によると、男性は2015年4月に教頭に就任。通常業務に加えて、学校の男女共学化の準備などを担当していたが、昨年3月29日に自殺した。

 労基署は、職場のパソコンの記録などから、男性の死亡前2か月間の時間外労働が、少なくとも月130〜147時間に上っていたと認定。上司とのトラブルも影響して男性は適応障害を発症し、自殺につながったと判断したという。

 妻(46)ら遺族は昨年11月、学校を運営する「谷岡学園」(同府東大阪市)に約1億2000万円の損害賠償を求めて大阪地裁に提訴。学園側は「心理的に負担となる長時間労働はなく、自殺との因果関係はない」として争っている。

 学園は取材に対し、「係争中でコメントできない」としている。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする