父「教員からもいじめ、つらかっただろう」 山口・周南高2自殺で会見
毎日新聞 2019/2/6(水) 12:42配信
山口県周南市で2016年に県立高校2年の男子生徒(当時17歳)が自殺した問題で、第三者委員会の「県いじめ調査検証委員会」から最終報告書を受け取った両親が6日、山口県庁で代理人の石田達也弁護士と共に記者会見した。母親は「息子に寄り添った調査をしてもらった」と再調査から1年越しの思いを語った。
検証委は、同級生らの「いじめ」に加え、一部教員による生徒へのからかいなどについても「いじめに類する行為」と認定した。父親は「教員からもいじめを受けて本当につらかっただろう」と話した。
検証委は、無自覚な「いじめ」などに対する学校の対策を提言している。父親は「県教委は、教員一人一人にこの事実を必ず伝えてほしい」と報告書の活用を訴えた。
生徒は16年7月に周南市で貨物列車にはねられ死亡した。県教委の第三者委の調査結果を不服とする遺族の求めで、検証委が再調査していた。【真栄平研】
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山口・周南市 男子生徒自殺、「教師からもいじめ」に遺族怒り
TBS News i 2019/2/6(水) 14:31配信
2年半前、山口県周南市で県立高校の男子生徒が自殺した問題で、「教師からのいじめがあった」とする報告書を受け、遺族が怒りをあらわにしました。
「やっと声が届いたという気持ちと、なぜ学校が息子を助けてくれなかったかという気持ちが入り交じった心境」(自殺した高校生の父親)
県立高校の男子生徒は2016年7月、周南市の櫛ヶ浜駅で自殺を図り、列車にはねられて死亡しました。県の検証委員会は5日、最終報告書を公表し、同級生によるからかいなど、18項目をいじめと認めたほか、教職員からも雑用の押し付けなど「いじめに類する行為」があったと結論づけました。また、適切な教職員の配慮などで、自殺は防げた可能性があったともしています。
遺族は教職員による「いじめ」に強い憤りを示した上で、教育委員会に今後の対策などを求めたいとしています。(06日13:45)