知的障害の女児に暴力 障害児通所支援施設の施設長を暴行容疑で逮捕

知的障害の女児に暴力 障害児通所支援施設の施設長を暴行容疑で逮捕
毎日新聞 2019/2/4(月) 21:11配信

 知的障害がある小学3年の女児の服に風船を入れて破裂させるなどの暴力を振るったとして、島根県警松江署は4日、松江市の障害児通所支援施設「こぱん」の施設長、石和田淳容疑者(51)を暴行容疑で逮捕した。「今は話せない」と供述しているという。

 逮捕容疑は昨年11月7日午後4時10分ごろから4時半ごろにかけ、県内在住の重度の知的障害のある小学3年の女児(9)に対して、着衣の中に膨らませた風船を入れて割ったり、首に腕を回して体を宙に浮かせたまま施設内を連れ回したりしたとしている。

 また、同じ日に女児のほおをつねったり床に押し倒したりしたとして、職員の秦恵容疑者(35)も暴行容疑で逮捕した。「覚えていない」と容疑を否認しているという。

 松江署によると、女児は会話することが困難だが、施設内の防犯カメラに2人の行為が記録されていた。同署は、女児や他の児童が日常的に暴行されていた可能性があるとみて調べている。

 内部通報で市が昨年把握し、県警に連絡した。県によると「こぱん」は障害を持っている児童が放課後や休日に通う「放課後等デイサービス施設」で、昨年12月の利用者は延べ19人。職員の女性は取材に対し「お答えすることはできません」と語った。【鈴木周】

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