男子生徒にキス、既婚女性教諭免職「気持ちを抑えられなかった」 千葉県教委

男子生徒にキス、既婚女性教諭免職「気持ちを抑えられなかった」 千葉県教委
千葉日報オンライン 2019/3/6(水) 21:18配信

 男子中学生にわいせつな行為をしたとして、千葉県教委は6日、県北西部の市立中学校の女性教諭(44)を懲戒免職処分にした。教諭は男子生徒の担任だった。県教委は教諭の名前などを明らかにしないことについて、被害者保護のためとしている。本年度の県教委の懲戒処分(監督責任を除く)は16件目で、わいせつ・セクハラ事案は3件目。

 教職員課によると、女性教諭は2017年12月15日〜18年1月26日の期間中、担任として受け持っていた男子中学生(当時)に好意を伝え、抱きしめたり、キスしたりした。校内のコンピューター室や教科準備室のほか、休日に2人で出掛けた東京ディズニーランドや葛西臨海公園などで行為に及んだ。

 教諭は県教委の聞き取りに「いけないことだと分かっていたが、気持ちを抑えられなかった」と話しているという。教諭は既婚者。

 18年11月に、保護者が生徒から事情を聞き、同校を所管する市教委に相談して発覚したが、市教委は県教委に報告せず。市教委は県教委に対し「生徒と保護者の心のケアを第一に考え、慎重に事実確認していた」と説明しているという。今年1月、県教委としても保護者から女性教諭の処分を求められて事案を認識した。教諭は18年12月から療養休暇を取っている。

 また、監督責任を問い、当時の同校の男性校長(61)=現在は別の公立中の教諭=を減給1カ月(10分の1)の処分にした。

 大木実教育次長は「児童生徒に対するわいせつ事案の発生は、県民の信頼を大きく裏切ることで、誠に申し訳なく、深くおわび申し上げる」と謝罪した。

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