増加際立つ、先生のわいせつ・セクハラ 兵庫県教委が懲戒処分6件発表
神戸新聞NEXT 2019/3/12(火) 16:41配信
兵庫県教育委員会は12日、校内で女子生徒の下半身を触るなどわいせつ行為を繰り返していたとして、県立高校の40代の男性教諭を免職にするなど6件の懲戒処分を発表した。2018年度の懲戒処分は前年度比14件増の38件で、このうち、わいせつ行為やセクハラ事案が同10件増の13件と増え方が際立っている。
県教委によると、県南部にある県立高校の男性教諭は、昨年11月に女子生徒から個人的な相談を持ち掛けられ、ほぼ毎日、校内の相談室で会っていたという。男性教諭は女子生徒に好意を抱くようになり、同月下旬以降、キスをしたり胸や下半身を触ったりしていたという。今年1月、生徒が別の教員に相談して発覚した。
阪神地域の市立学校に勤務する40代の男性教諭は、前任の小学校で17年4、5月、新任の20代の女性教諭にセクハラ発言や不適切な指導をしたとして、停職1カ月の処分を受けた。児童の前で厳しい口調で指導したり、退勤後にファミリーレストランに連れて行って指導したりしていたほか、性的な発言もあったという。女性教諭は精神疾患となり、現在は病気休職している。
また、加古川市立中学校の男性教諭(34)は、17年6月〜18年10月、生徒14人に対し、授業中に首をつかんだり、背後から腕で首を絞めたりする体罰を加えたとして停職1カ月の処分となった。減給10分の1(6カ月)となった同市立中学校の男性教諭(54)は昨年9月、身体障害がある特別支援学級の男子生徒に対し、髪の毛を引っ張ったり、頭をたたいたりする体罰を加えていた。
姫路市内の県立高校の男性教諭(58)は昨年11月、生徒の服装を注意する際に2人の頭をたたく体罰をした上に、別の生徒の父親を「くそ腹立つおやじ」と呼ぶ暴言を吐き、減給10分の1(3カ月)の処分を受けた。(井上 駿)