中1教え子に体罰で逮捕 大阪33歳イケメン英語教師の“前科”

中1教え子に体罰で逮捕 大阪33歳イケメン英語教師の“前科”
日刊ゲンダイDIGITAL 2019年3月21日 09:26

 いくら何でもやり過ぎだ。

 中学1年生(13)の教え子の態度に腹を立て、首を絞めるなどの体罰を加えてけがをさせたとして、が18日、傷害の疑いで府警此花署に逮捕された。

 8日朝、男子生徒はクラス担任の尾松容疑者とは別の教諭の授業中、ウトウト居眠りをしていた。担当教諭から報告を受けた尾松容疑者は、休み時間に男子生徒を廊下に呼び出し、不遜な態度を取ったことを注意した。

 しかし、尾松容疑者は反省している様子が見えないことにキレ、午前11時30分から約5分間、男子生徒の右頬を平手打ち、上半身を拳で殴打し、相撲技の「のど輪」のように首を絞め付け、投げ飛ばした。男子生徒は首などに11日間のケガを負った。

 事件当日の午後9時30分ごろ、男子生徒の親から此花署に「中学1年生の息子が学校で担任の先生から首を絞められた」という電話があった。目撃した複数の生徒らによると「男子生徒が授業態度のことで担任の尾松容疑者から注意され、その際、暴行を受けた」と証言。尾松は調べに対し、「暴力を振るったことは間違いないが、首を絞めたりはしていない」と一部否認している。尾松容疑者はこれまでにもこの男子生徒を何度も注意していたが、暴力を振るったことはなく、他の生徒からも体罰の被害は報告されていないという。

 事件翌日の9日、尾松容疑者は学校長に電話で事情を説明。週が明けて11日にいったん出勤したものの、そのまま自宅待機となり、逮捕となった。

「教育委員会が学校から一報を受けたのは11日です。文書で体罰報告書の提出を受けてから本人に事情聴取をするのですが、提出される前に逮捕された。体罰で保護者から被害届を出されることはありますが、在宅で書類送検の上、起訴となるケースがほとんどなので、逮捕されることまで想定していなかった」(教育委員会関係者)

 尾松容疑者は地元の府立高校から関西外大を経て、2009年4月に採用。初任地は大阪市立三国中学で、12年に此花中学へ赴任した。パッと見は爽やかで、外国人の友人も多いイケメン教諭なのだが、三国中学時代の11年、そして此花中学に移ってからの13年にも生徒に体罰をしたとして、減給の懲戒処分を受けている。

「13年にそういうことがあったことは把握しています。ただ11年の前任地の件は教育委員会は承知していたはずですが、今回の事件があって初めて聞きました。事件翌日、校長が男子生徒の自宅に謝罪に行ったところ、保護者から『今回の件に関してはひどい』と言われ、警察に被害届が出されることになったそうです」(学校関係者)

 さすがに「3度目」となれば、言い逃れはできないだろう。

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