「指導死」裁判 遺族訴え認めず 大阪地裁
読売テレビ 2019/3/27(水) 19:02配信
大阪府立高校の男子生徒が自殺したのは教師による行き過ぎた指導が原因だとして遺族が訴えた裁判の判決が、27日、言い渡された。大阪地裁は今回の指導が教育的指導の範囲を逸脱するものではなかったとして、遺族側の訴えを退けた。
2015年、大阪府立東住吉総合高校に通っていた1年生の男子生徒が、線路に立ち入り自ら命を絶った。遺族は教員の行き過ぎた指導によって生徒が自殺してしまう、いわゆる「指導死」だったとして、訴えを起こしていた。
訴状によると、男子生徒は授業中、前の席の生徒が立ち上がったり騒いでいるのを見かね、座るよう注意。前の席の生徒が威圧的な態度に出たため、思わず平手打ち。そのままもみ合いとなった。男子生徒は先に手を出したとして、3畳ほどの小部屋で反省文などを書くよう指導を受け、複数の教員が交代で監視する中、その時間は8時間にも及んだ。男子生徒はその日の下校途中に自殺した。
これまでの裁判で、学校側は指導は適切だったと主張していた。遺族側は今後、控訴する方針。