長時間叱責、皿投げ渡し…保育士が不適切行為

長時間叱責、皿投げ渡し…保育士が不適切行為
西日本新聞 2019/3/28(木) 12:12配信

 熊本市中央区の認可保育所「マリア幼愛園」(城明子園長)の保育士が園児に長時間の叱責(しっせき)などを繰り返し、市の指導を受けていたことが27日、分かった。市は保育士の行為25件を不適切と認定し、再発防止策などの報告を求めている。

 市や保育所によると、3歳児以上を担当する30〜40代の女性保育士3人が2015年以降、給食の入った皿を一部の園児に投げて渡したり、何度も注意を聞かなかった「罰」として給食の量を減らしたりしたという。忘れ物をした園児を空き部屋で長時間叱ったほか、園児をからかったり、大声で「うるさい」と怒鳴ったりもしていた。

 市は昨年7月、保護者からの苦情を受け、保育所の園長らに改善するよう複数回、口頭で指導していた。その後も不適切行為が続いているとして、今年1月に保護者数人が改善を求める要望書を市に提出。市は保育所に調査するよう求め、今月に入って不適切行為があったと認定した。

 保育士は、保育所の聞き取りに「指導がうまくいかず感情的になった」「からかったのではなく、かわいがっていたつもり」などと話したという。保育所は2月に保護者説明会で謝罪、保育士3人は今月末に退職する。

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