教員の不祥事根絶へ 静岡県教委、対策チーム設置検討

教員の不祥事根絶へ 静岡県教委、対策チーム設置検討
@S[アットエス] by 静岡新聞SBS 2019/4/25(木) 7:40配信

 教え子へのわいせつ行為やセクハラなど、静岡県内で教職員の不祥事が相次いでいることを受け、県教委が対策チームの設置を検討していることが24日、県教委への取材で分かった。メンバーに学校現場の教員を加え、対策に現場の実情をより反映させる。わいせつ行為などを中心に、体罰や交通事故を含むさまざまな不祥事への対策を講じる。チームは5月にも設置する。

 県教委によると、2018年度は23件の懲戒処分を行った。統計が残る1996年度以降、16年度の24件に次ぐ多さだった。このうち4割近い9件が、生徒や児童らに対するわいせつ行為やセクハラだった。

 県教委は3月、わいせつ行為などをしていないか、13項目で振り返ってもらうチェックリストを作成して全教職員に配布、回答してもらった。部活動の女子部員にわいせつ行為を繰り返したとして4月23日付で懲戒免職となった県西部の高校の男性教諭は行為を否定する虚偽の回答をしていたが、その後に発覚したという。結果的にチェックリストが不祥事防止にはつながらなかった。

 対策チームはわいせつ行為などが後を絶たない背景や、効果的な再発防止策を検討する。県教委の担当者は「教育や学校に対する信頼を損ねる非常事態だ。組織を挙げて不祥事を根絶させたい」と話している。

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