オザキの実父によると、オザキはもともとヒンドゥー教徒であり、2002年に日本政府の奨学金で立命館アジア太平洋大学に留学、日本でイスラム教に改宗した後、日本人女性と結婚、日本国籍を取得しモハメド・サイフラ・オザキを名乗るようになったという。その後オザキは立命館大学に就職、2015年にブルガリアに出国した当時は同大学の准教授であった。同大学は翌年、長期無断欠勤を理由にオザキを解雇している。
オザキは2016年にバングラデシュのダッカで発生し、日本人7人を含む24人が殺害されたテロ事件に関与した容疑で、日本でも指名手配されていた。
だが、「イスラム国に資金提供をしていた容疑」といったニュアンスの報道をしていた日本のメディアとは異なり、バングラデシュのメディアは、オザキは同事件に関与したというようなレベルではなく、オザキこそが首謀者であると報道している。
2017年にバングラデシュ紙は、オザキはイスラム国バングラデシュ支部の指導者であり、2016年にイスラム国機関紙『ダービク』でバングラデシュ支部指導者アブーイブラヒーム・ハニーフとしてインタビュー記事が掲載されているのはオザキである、と報じた。同紙は、オザキが指導者に任命されたのは、2015年6月にトルコに行き日本に帰国した後だとしている。同紙はまた、オザキの指導者任命に関与した人物の1人として、オザキの師匠でもある日本人イスラム教徒の実名を挙げてもいる。