わいせつや体罰で教諭ら免停職 その他含め一挙に5件処分 千葉県教委
千葉日報オンライン 2019/5/30(木) 11:18配信
千葉県教委は29日、このほか、特別支援学級の児童に体罰した流山市立小学校の男性教諭(36)と、同僚女性にセクハラをした県立高校事務の男性主査(57)をそれぞれ停職3カ月の懲戒処分にした。
県教委によると、免職となった飯塚容疑者は今月12日、千葉市内のパチンコ店の駐車場に止めた車内で、県内の女子高校生にキスするなどわいせつな行為をしているところを、巡回中の警察官に見つかった。
飯塚容疑者は県教委の聞き取りに「自分の弱さに負けてしまい、自分を抑えられなかった」と話している。県教委は2人が知り合いだったと説明している。
停職となった流山市立小の特別支援学級で担任だった男性教諭は、2017年9月〜今年3月、受け持つ男子児童が指導に従わなかったことに腹を立て、数十回にわたり膝で腹を押したり、足の裏で尻を蹴るなどした。他の男子児童にも同様の理由で、複数回、拳で額を小突くなどした。
それぞれの保護者が今年4月、同校の女性校長(57)に相談して発覚。校長は教諭を担任から外した。校長も監督責任を問われ戒告処分を受けた。
停職となった県立高事務の男性主査は今年3月18日、同僚女性と2人で夕食をとり、女性を自家用車で自宅へ送る際、車内で2回キスしたり手を触ったりした。女性が19日に教頭に相談して発覚。主査は「軽率な行為だったと反省している」と話している。主査は既婚。県教委は詳しい勤務先を明らかにしていない。
先月の飲酒運転に続き、年度当初から2カ月連続で免職処分を出す事態に。この日は不適切会計に関する別の処分と合わせ、一挙に5件もの懲戒処分を行った。吉野美砂子教育次長は「誠に遺憾。特にわいせつ、体罰事案の発生は県民の信頼を大きく裏切ることで、大変申し訳ない」と謝罪した。