硬式野球部の部長も体罰か 部員アンケで複数指摘「相当の件数」 兵庫・市尼崎高
神戸新聞NEXT 2019/6/6(木) 19:50配信
兵庫県尼崎市立尼崎高校の体罰問題で、硬式野球部の部長を務める30代の男性教諭が部員に暴行した疑いがあることが6日、同市教育委員会などへの取材で分かった。同校生徒へのアンケートで、この部長の体罰を指摘する複数の回答があり、同校は5月31日から部長を部の指導から外した。
同部では、男性コーチ(25)が今年4月、1年生の校外合宿で部員の顔を平手打ちしたことが分かっている。市教委は男子バレーボール部の男性コーチ(28)と男性監督(51)の体罰も認めており、教員による体罰の判明が続いている。
市教委によると、5月下旬、硬式野球部員や保護者から回収したアンケートで、部長が体罰をしたとする回答が「相当の件数に上った」という。市教委は部長が調査の対象になるとして、学校側に指導から外すよう提案し、部長から異論はなかったという。授業での学習指導は続けている。
同校は神戸新聞の取材に「アンケートの詳細は分からないが市教委の指示に従った」とし、市教委は指摘された部長の体罰の内容や件数について「聞き取りなどを進めており、全容が分かってから公表したい」としている。
同校硬式野球部は夏の全国選手権に2度出場した強豪で、OBに元ヤクルトの内野手、池山隆寛さんらがいる。今回の体罰問題では、日本高野連が5日、男性コーチの処分案を日本学生野球協会に上申している。(大盛周平)
——-
集会中あくび、市尼崎の野球部員に平手打ち数十回
読売新聞オンライン 2019/6/6(木) 18:57配信
兵庫県尼崎市の市立尼崎高校で硬式野球部コーチの男性臨時講師(25)が1年生の男子部員に体罰を加えていた問題で、野球部長を務める男性教諭が部員に暴行を加えた疑いがあるとして部活動の指導から外れたことが同市教委への取材でわかった。
同市教委によると、臨時講師の体罰が明らかになった後、市教委が野球部員らを対象にアンケートを実施。その結果、部長からも暴行を受けたとの回答があった。市教委は5月31日、「部長も調査の対象になる」として指導から外すよう同校に指示したという。
同校では、野球部コーチの臨時講師が4月下旬、全1年生が参加した校外での宿泊研修で集会中にあくびをした男子部員を連れ出し、平手打ちを数十回するなどの暴行を加えていた。
同校野球部は全国選手権大会に2度出場し、OBに元ヤクルト内野手の池山隆寛さん、現日本ハムの宮西尚生投手らがいる。