施設職員らが児童虐待、昨年度3件 強制わいせつも 静岡
産経新聞 2019/6/19(水) 7:55配信
平成30年度に、児童を保護する立場の施設職員らによる児童虐待が3件あったことが18日、県のまとめで分かった。被害に遭ったのはいずれも10代男児で、障害者施設職員による性的虐待、養護施設の指導員による身体的虐待、里親による身体的虐待が報告された。
このうち障害者施設の男性職員による性的虐待は、平成27年11月から職員が退職する28年3月にかけて発生した。虐待を受けたのはこの施設を利用する10代男児3人で、下半身を触られたり下半身の写真を撮影されたりした。中には複数回にわたって同様の被害に遭った男児もいた。元職員は今年になって強制わいせつ容疑で逮捕・起訴され、実刑判決を受けている。
養護施設の指導員による虐待は、10代男児の腕をつかんで背中に回した状態で無理矢理に部屋まで連れ戻した行為が、身体的虐待に当たると判断された。
県は当該2施設に対して改善指導を実施、施設からは既に改善計画が提出されている。
里親による虐待は、養育する10代男児に数回にわたって暴力をふるったことが確認された。この里親はその後、登録を取り消された。