いじめ放置、女児両親「よく生きているうちに話してくれた」

いじめ放置、女児両親「よく生きているうちに話してくれた」
読売新聞オンライン 2019/6/21(金) 21:49配信

 大阪府吹田市の市立小学校で、女子児童のいじめの訴えを学校が放置していた問題で、女児の両親は21日、代理人弁護士を通じ、コメントを発表した。女児が学校のアンケートでいじめを訴えたのに担任が対応しなかったことに触れ、「大人を信用できなくなったのも当然」と批判。来月にも吹田市長に対し、再発防止策を求める意見書を提出する。

 女児は1年生だった2015年秋頃から同級生にいじめられ、骨折や心的外傷後ストレス障害を負った。しかし、女児は「家ではずっと笑顔で明るく振る舞っていた」という。

 いじめを打ち明けられた際、両親は「よく生きているうちに話してくれた」と感じ、「もっと早く気づいてあげられなくてごめんなさい。勇気をもって話してくれてありがとう」とつづった。

 女児は2年生の時のアンケートで訴えたが、当時の担任は対応せず1年半にわたっていじめを受け続けた。「アンケートにまで頑張って書いたのに、逆に仕返しまでされる結果になり、大人を信用できなくなったのも当然。しかも当の担任はいじめと思わなかったなんて」と記した。いじめた人には「やられた人や家族は一生心に傷を負って苦しみ続けます」と訴えた。

 いじめの調査を求めた際の市教委の対応について「まともに取り合ってもらえず、何のための組織なのか」と憤る。市長にも「自治体の長として責任を持って対応してもらいたかった」とし、いじめの早期発見などの対策を求めるという。

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