いじめ自殺、再調査に着手 県委員会が初会合

いじめ自殺、再調査に着手 県委員会が初会合
熊本日日新聞 2019/6/25(火) 10:07配信

 昨年5月、熊本県北部の県立高3年の女子生徒がいじめにより自殺した問題で、県いじめ調査委員会は24日、県庁で初会合を開き、学校側の対応などに関する再調査に着手した。県教委第三者委員会の最終報告書を分析した上で、必要に応じて追加の聞き取り調査をする方針を示した。

 同委員会はいじめ防止対策推進法に基づく知事の付属機関で、法律や福祉、心理などの有識者5人で構成。初会合で、古賀倫嗣・熊本大教育学部名誉教授を委員長に選んだ。

 会議は非公開。終了後会見した古賀委員長によると、県教委調査のプロセス・方法▽教員の対応を含む県教委調査の見解▽再発防止策−の3点について調査する方針を確認したという。

 古賀委員長は「遺族にできるだけ早く話を聞きたい」とした上で、調査期間について「ご遺族にとっては県教委の調査だけで1年かかっていることもあり、迅速に結果を取りまとめる」と述べた。

 同問題では、県教委の第三者委は3月、級友らの発言など5件をいじめと認定し、自殺との因果関係を認めた最終報告書を県教育長に答申。これに対し、学校側の対応に関する事実認定など一部を不服として、県に再調査を求めていた。(いじめ問題取材班)

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