「セクハラ教授を罷免せよ」ソウル大学の学生ら、研究室を占拠
ハンギョレ新聞 2019/7/3(水) 18:19配信
学生ら「A教授の研究室を学生の空間に転換する」
ソウル大学の学生たちが、大学院生にセクハラをした教授の罷免を求め、当教授の研究室を占拠した。学生たちは占拠した研究室を「学生の空間」に転換する計画だ。
「ソウル大学A教授事件の対応に向けた特別委員会」(特委)と同大学の人文学部学生会所属の学生約10人は2日午前11時、スペイン語スペイン文学科のA教授の研究室を占拠した。研究室のドアには「ここは学生の空間です」「空き部屋です」「A教授を復帰させるなら私たちを追い出してください」など、A教授の罷免を求める付箋が貼られた。学生たちはA教授の罷免が確定するまで研究室を占拠する方針だ。
特委は、大学の懲戒委員会への学生の参加が滞っている状況で、学生たちの意思を懲戒委に伝えるために占拠を選んだと説明した。特委はこの日発表した立場文を通じて「A教授は人権センターでセクハラなど性暴力事実が認められ、研究真実性委員会の予備調査を通じて不正事実があることが認められ、懲戒手続きを踏んでいる」とし、「A教授は職位解除の状態で学校に出勤せず、したがってこの部屋はもともと空き部屋だ。今日から事務室を学生の空間に転換したい」と明らかにした。さらに、「学校は4カ月以上A教授に対する懲戒決定を下さず、ぐずぐずしている」と批判した。
イ教授は2017年、外国のあるホテルで大学院生のキム・シルビアさん(29)の足を触るなどセクハラをした疑惑を受け、懲戒委員会に付された。先月19日には、被害者のキムさんがA教授を強制わいせつ行為の疑いでソウル中央地検に告訴した。ユン・ミンジョン特委共同代表は「最初、人権センターでは罷免ではなく停職3カ月を勧告した」とし、「先例を見ても、このまま行けばA教授が復帰しそうで気がかりだ」として、占拠の理由を説明した。
学生の研究室占拠に関連して、ソウル大学は「人文学部を中心に(学生たちと)対話と議論を続けている」と説明した。
文・写真 イ・ジュビン記者 (お問い合わせ [email protected] )